カラオケのシダックスが大量閉店に追いこまれている原因は?多角化の罠

シダックス

とっても勉強になる記事がありました。

なぜ「シダックス」だけが大量閉店に追い込まれたのか?

この記事によると、シダックスはここ数年、売上が低迷しているそうです。

2011年は480億円もあった売上が、2016年の売上高は301億円。5年間で売上が40%近く落ちています。

そして2016年は-21億円の赤字転落の影響もあり、今年8月一気に44店舗を閉店しました。

9月末には累計で80店舗がなくなる予定だそうで、全国に約270あった店舗が、9月以降は190店舗にまで減ります。

どうして、ここまで業績が低迷したのか?

スマホゲーム等の影響でカラオケに行く人が減ったのか?と思いきや、カラオケ市場の利用者数は少しずつ増加が続いているそうです。

 

いつも通り業界のシェアを調べてみました。

1位:ビッグエコー
売上568億 営利72億

2位:シダックス
売上307億 営利ー21億

3位:まねきねこ
売上238億 営利12億

シダックスのシェア自体は決して低くありませんが、シダックスの売上だけが毎年下がっている。

じゃあどうしてシダックスだけが業績低迷しているのか?

カラオケ店舗の平均日商は15万円くらいだそうですが実はシダックスの場合、平均日商は約30万円とかなり高いのです。

その理由が「飲食での売り上げが多いから」なんだそうで、そうなってくると競合よりも大きな店舗が必要になってきます。

実際にシダックスは出店する時に、ロードサイド店舗の場合は700坪以上、繁華街型の店舗の場合には300坪以上の大型物件を狙ってきたそうです。

立派な競合との差別化ですが、実はこの差別化こそが業績低迷の理由になっているのです。

その理由は1人カラオケが増えたから

かつては大人数で利用する事が多かったカラオケですが、時代の変化により、最近は「1人カラオケ」が多くなってきているそうです。

そうなってくると、大人数グループを入れて飲食で売り上げを稼いできたシダックスにとっては不利な状況になってきます。

1人カラオケではあまり飲食物は注文されないんですね。

競合他社は1人カラオケの需要に上手く対応して売上を伸ばしているという訳です。

なぜシダックスは1人カラオケへの対応が遅れたか?

実はシダックスはもともと、社員食堂の請負事業で成長した会社だったそうです。

その横展開としてカラオケ事業を始めたという訳です。

昔は横展開で成長していくというモデルが有利だったのかも知れませんが、今の時代はユニクロやニトリなどの専門店の方が成長していく市場環境に変化しています。

そんな中では、絶対に「ランチェスター違反」はNGなんですね。

 

カラオケの利用のされ方も原因だったと思いますが、真の原因は多角化してしまった事だと思います。

「メインが飲食事業だから、カラオケ+飲食を組み合わせるのは独自資源を活かす事になる」と思われがちですが、これは罠です。

業績が良くなると、誰でも多角化したい病にかかるんです。

そこをじっと我慢ですね。

シダックス

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