「戦略」と「組織作り」は車の両輪のような関係。では、どのような組織が理想なの?

久しぶりに戦略じゃない本を読んでいます。

組織サバイバルの教科書 韓非子という本なのですが、この”韓非子”という人の考えは、古代中国の秦が天下統一を果たした後で、法律作りに大変役に立ったそうです。

 

どういう考えかを端的に簡単に説明すると、

「まずは人が悪い事をしない仕組みを作らないと機能する組織は作れない」

というのが韓非子の考え方です。

 

それに対して、同じく組織論として有名な”論語”という本があるのですが、こちらは、

「まずは人を信用しないと良い組織は作れない」

韓非子とは真逆の考え方で、上下、同僚がお互いを信頼し自分の得意とするところで力を発揮する。間違いは指摘し合い、助け合い育みあい活かし合う組織が論語の理想とする組織です。

日本はどちらかというと論語的な考え方が好まれていますよね。

 

しかし韓非子では、組織が上手くいき、業績も上手く伸びだすと、「慣れ合い」になってしまうと危惧しています。

例えば、”あの人が好きだから注意出来ない”とか、”あの人は役職付きだからミスをしても許される”といった状態です。

韓非子では、それだと組織は堕落する。誰でも平等に「信賞必罰」が必要だと説いているんですね。

その為にも、信賞必罰が分かりやすい評価の仕組みや制度を、まず整える事が必要だと言っているのです。

 

ただし韓非子の考え方にも欠点があって、上手く回るのは与える「賞」がある場合に限るのです。

例えば業績が悪い時には、与える「賞」も少なくなりますから、信賞必罰は成り立たなくなってしまいますよね。

企業経営が長くなると、常に業績が良いとは限らない。そんな時には”論語的”な助け合いの考えが必要になってくるのです。

 

結論として、どちら一方の考えだけを取り入れたとしても行きづまる。

両方のバランスをとる事が必要だという訳です。

その事を上手く言い表したのが、以下の言葉です。

制度や仕組みを作る時は、〇〇で。運用は〇〇で。

(〇〇の部分は実際に本を読んでみた方が分かりやすいと思うので、書かないでおきます)

 

他にも、「なぜ日本で論語的な考え方が好まれて広まったのか?」を、歴史的な背景から説明していたり、「なぜ富士通で導入された成果主義が上手くいかなかったのか?」を、論語と韓非子の考え方を用いて解説いたりと、とても勉強になりました。

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「戦略」と「組織作り」は車の両輪のような関係で、どちらが欠けても変な方向に進んでしまうと思います。

”戦略”だけを学んでいたのではダメ。

人間の本質に迫るような”組織論”もしっかり学んでおく必要がありますね。

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