ユニクロ対ZARAを読んで

ZARA(スペイン) アパレル企業で売上高世界1位

ユニクロ(日本)  アパレル企業で売上高世界4位

どちらも売上高1兆円を超える企業でSPAという共通点はありますが、両者が取っている戦略は全く逆で非常に勉強になったのでまとめてみました。

商品構成の違い

どんなファッションブランドでも、売上の30%はベーシックカジュアル(流行に関係なく売れる定番品)で構成されているそうです。

ZARAも同様の商品構成で、残りの70%がトレンド商品。

特に欲しい商品を決めずにZARAに行きますが、いつ行ってもトレンド商品があるし今買わないと売り切れてしまう印象があるせいか、つい買ってしまいます。

 

ユニクロの商品構成は、全く逆で商品構成の100%がベーシックカジュアル品。

ヒートテックなど、欲しい商品を決めて買い物に行くので何も買わずに帰るという事がありません。

 

両社とも、ここらへん上手いですよね。

 

商品点数も全く違っていて、ZARAは年間商品数が18,000品に対して、ユニクロはたったの1,000品にまで絞り込んでいます。
(ユニクロの年商で1,000商品という事は1商品あたりのロット数平均は50万着。とんでもない数です。)

 

ターゲットの違い

商品構成からも分かる通り、両者のターゲットは全く違います。

ZARAのターゲット
オシャレに敏感な10代~40代の男女。(深く狭い)
トレンド商品が大量にあれば喜ばれます。

 

ユニクロのターゲット
老若男女で、日用品として服を探している人。(広く浅い)
ベーシックカジュアルが安く買えれば喜ばれます。

 

商品企画と在庫管理の違い

アパレル業にとって死に筋商品が出るのはつきもので、それは在庫リスクとなります。
売れると思って作った洋服も、売れなかったりするものです。

在庫リスクをいかに無くすかが、アパレル企業の成長にとって非常に重要になってきます。

両者はアプローチの仕方こそ違いますが、とっても上手に在庫リスクを抑えています。

売れるものをつくる ZARA

ZARAはシーズンの最初に企画する商品は25%しかないそうです。

1シーズンを12週間と捉え、最初は4週間分しか作らない。
実際に売ってみて、売れ筋商品だけを残して作っていく事を繰り返します。

なのでシーズンの真ん中くらいが1番良い人気商品が手に入るそうです。
ZARAが好きな人は買い物の参考になるかも知れませんね。

つくったものを売る ユニクロ

対してユニクロは年間1,000商品しか作らないわけですから、商品の企画は1年かけて緻密に行います。何しろ1商品50万ロットですから。
作った後もサイズ、カラー毎の販売実績と照らしあわせて生産調整を行います。

また最初に全て生産するのではなく、販売の実績が上がってくるまでは生地の状態で置いておくのだそうです。

死に筋を無くすためにセールする機会が減りますから、当然粗利は高くなります。
ZARA約60%ユニクロ約53%

最後に

両社とも、やるべき事への集中と精度がものすごいと感じました。

この本を読んで私達の今までの商品管理は、何だったんだと思いました。
ヘタすると博打と変わらない事をやっていた。

両社がこれだけ集中してやっているのだから、我々も同様に絞込を行い、商品分析を行わないといけません。

両社の真似するべき所を見極め、やるべき事とやらない事を明確にする必要があります。
さっそく商品仕入れと、分析のルールを作りました。

ドラフトはまだまだ変わります。

 

ユニクロ対ZARA読んでいてワクワクするし、次々とアイディアが浮かぶ本に久しぶりに出会いました。
アパレル業の人はもちろん、それに近い業態の人にもオススメです。

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1 個のコメント

  • ユニクロは生活着なので消耗も激しいですから、毎年同じようなものが売れていくんでしょうね。
    商品数は少ないけど、守備範囲は随一ですよね。
    カジュアル~フォーマル、はたまた作業着として使う人もいますし。
    また、ヤングカジュアルをGUとして切り離したのもユニクロのブランドイメージを崩さないのもうまいですよね。