マツダの「弱者の戦略」とは?矛盾した生産方法

業界で今までなかった製造方法を考えたマツダ

マツダの車を最近街でも良く見かけます。アクセラ、アテンザ、CX-3、CX-5、ロードスターなど人気ですよね。

実はこれらの車種、今までの車業界の常識を覆す効率的な製造方法で作られているのです。

従来の効率的な生産方法というと「プラットフォームの共通化」がありますが、同じセグメントの車種間でシャシー(フレーム)と部品を共通化して、同じ製造ラインで流す事でコストを抑えるという方法です。

しかしプラットフォームの共通化には弱点があります。

例えば「セダン」と「スポーツタイプ」のシャシーを共通化すると、セダン寄りの設計にすればスポーティーさが損なわれ、スポーツ寄りにすると乗り心地が損なわれるという具合です。

もし上記の課題を解決しようとするならばシャシーを別にすれば良いのですが、そうすると製造ラインも別になってしまうので、生産効率が落ちてしまうのです。

何でもそうですが、同じラインで作り続ける方が効率が上がるんです。

トヨタが脱帽したマツダの製造方法とは

しかしマツダが考えたのは、製造ラインが同じなのに違うシャシーを流すという、一見すると矛盾している製造方法でした。

たね明しをすると、「特殊な回転する冶具を使って違う種類のシャシーを流している」のですが、【車の完成度】と【生産の効率】を同時に実現させたのです。

大半の自動車企業がプラットフォームの統一で生産する中で、マツダ車の完成度は抜群に良くなるという訳です。

実際にアクセラハイブリッドに試乗したトヨタの技術者は驚き、役員に報告。そしてニュースにもなりましたが、マツダとトヨタは2015年に技術提携を結びました。

当初はマツダのディーゼルエンジン技術が目的だろうなと思っていたんですが、きっと生産方法の技術も学びたかったのだと思います。

今回の内容はこちらで詳しく解説されています。

マツダの生産を可能とする源泉はやはり「絞り込み」

マツダの生産方法が優れているとはいえ、車種の数が多ければ実現は難しかったはず。

そこでマツダは車種を8つに絞り込んでいます。

車種の絞り込み+独自の生産方法があったからこそ、マツダの業績は右肩上がりに回復したのだと思います。

弱者の戦略の基本は「絞り込み」ですね。

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