前回の記事ではブルーオーシャン戦略は今までのセオリーとは違う「安い+他にない」を組み合わせた戦略だと書きました。
ブルーオーシャン戦略の考え方とは、すごい革命を起こして新たな市場を創りだすように思われがちですが、本質は今ある市場を再定義することです。
例えば飲食店の場合を考えてみます。
飲食店がお客さんに提供している価値を書き出してみると
「味・景色・値段・雰囲気・接客・待ち時間」などのポイントがあると思います。
競争が激しい業界の場合はどの企業も、重要視するポイントは似てきて一見すると似たり寄ったりになっています。
そんな中で市場を再定義するとは、重要視するポイントを選ぶことです。
例えば景色、雰囲気、接客は重要視せずに、味と値段をライバルよりも重要視する。
そうすることで、ライバルと差別化したのが「俺の~」系列の飲食店です。
ブルーオーシャン戦略とは、お客さんに提供する価値を取捨選択することなのです。
ブルーオーシャンの例として、冬のインナー市場においてユニクロが東レと組んで開発したヒートテックがあります。
こんな製品は今までなかったのに、すごく安く販売していましたよね。
大ヒット商品となりました。
また回転寿司も実は寿司市場でのブルーオーシャン戦略です。
それまでは寿司というとカウンターで食べる高級品でしたが、回転寿司の登場により値段が安くなり家族連れでも寿司を食べに行く事が出来るようになったのです。
今では寿司を食べに行くというと回転寿司が頭に浮かびますよね。
しかし、ブルーオーシャン戦略も最強ではありません。
最初は1社だけだったブルーオーシャンにも、必ず模倣者が現れます。
今やヒートテックと似たような商品はいろんなメーカーでも見かけますし、
回転寿司もスシローやかっぱ寿司などのさらに安い企業が出てきました。
いずれ必ずレッドオーシャンになるのです。
レッドオーシャンになった場合に必要なのが3つの差別化でした。
・安い
・他にない
・集中
そして差別化がマネされない為には自社の資産から生み出される強みを使って差別化することが大切なのです。
ユニクロは例えヒートテックがマネされたとしても、自社の資産から生み出される強みがちゃんと別にあるのです。
最強の経営戦略なんてありませんが、勝つ確率を高める為にすることは決まっています。
自社の資産を育て、強みを深掘りすること。
ドラフトにも素晴らしい資産があります。
明日はその資産を皆で認識し、自社の強みを考えだすゲームをしようと思っています。