激戦!開業して3年で90%が閉店する“美容室業界”の上場4社を調べてみた

美容室の数はコンビニ以上

日本でコンビニエンスより多いといわれる、美容室。

開業して1年以内に閉店が60%、3年以内に閉店が90%、10年以内に閉店が95%以上。20年続けられる美容室は0.3%しかないそうです。

それだけ競争が激しいということですが、そんな中で上場している企業が4社あります。

アルテサロン 309店舗(JASDAQ)

MHグループ 64店舗(JASDAQ)

ヤマノHD 87店舗(JASDAQ)

田谷 123店舗(東証一部)

4社の直近の業績を見てみましょう。

売上

アルテサロンHD 76億円

MHグループ 18億円

ヤマノHD 150億円

田谷 105億円

営業利益

アルテサロンHD 5.2億円

MHグループ ー0.4億円

ヤマノHD 2.2億円

田谷 ー0.5億円

それぞれどのような特徴があるのかを見ていきましょう。

アルテサロンHD

http://www.arte-hd.com

美容業界の課題として、美容師が独立するので人材の確保が難しいというのがあります。

それを解決しているのがアルテサロンの「フランチャイズ型美容室」なんです。

アルテサロンは駅前の好立地に店舗展開しており、その店舗で頑張ってきた店長に転貸し独立を支援するという制度です。

これまで頑張ってきた店で経営者になれる、スタッフやお客様、看板もそのまま継続できるという訳ですね。

アルテサロンからしても優秀な美容師がグループ内に留まる訳ですから、双方にメリットの有る制度です。

普通のフランチャイズ展開でしたらオーナーは外部の人ですが、アルテサロンは一緒にやってきたメンバーがFCオーナーになるというのが強みだと思いますね。

美容室業界では珍しい店舗展開のおかげで、店舗数は309と最も多いです。「Ash」「NYNY」という店舗名を聞いたことのある方も多いのではないでしょうか。

店舗展開も”ドミナント方式”を採っており、首都圏を中心に戦略的に店舗展開しています。

FCを含めたグループ売上は175億円にもなり、業績と共に美容室業態No.1と言えるでしょう。

MHグループ

http://mhgroup.co.jp/

CMでも有名なモッズ・ヘアを運営しています。

店舗展開はフランチャイズ方式を採っていますが、アルテサロンと違いオーナーは外部からです。

店舗は64店舗と4社の中では1番少ないですが、現在は、韓国・台湾・中国に展開を進めているそうです。

MHグループでは他にもTV番組のヘアメイクを行う「ヘアメイク事業」や、美容室向け保険や、決済事業などの「美容室支援事業」を行っています。

ただ、直近はー4000万円の営業赤字となっています。

ヤマノHD

http://www.yamano-hd.com/

4社の中で売上高では1番高いのですが、売上の70%を占めるのは「和装事業」と言われる、着物の販売や着付け、メンテナンスが中核の企業です。

美容事業の売上比率は約14%で「My jStyle」「PLAZA HAIR」のブランドで87店舗を関東、関西を中心に展開しています。

出店はチェーン展開です。(フランチャイズは87店舗中4店舗のみ)

ただしヤマノHDは、美容というよりも和装の企業と言ってもよいでしょう。

田谷

http://www.taya.co.jp/tww/index.html

美容室業界で唯一の東証1部企業です。

TAYAというブランド名で美容室123店をチェーン展開しており、4社の中で1番純粋な美容室事業を行っています。

ただし、直近の業績はー5000万円の営業赤字となっています。

1番分かりやすい美容室の業態と言うことで、もう少し詳しく分析してみたいと思います。

田谷を数字で分析してみた

売上高の内訳

▶美容施術売上94億円

▶商品販売売上 11億円

▶その他0.34億円

合計105億円

原価の内訳

▶美容施術原価86.6億円

▶商品原価5.2億円

▶その他原価0.17億円

合計92億円

つまり粗利は13億円

そこから本部人員95名の給与や、広告宣伝費などの13.5億円を引くとー5000万円の営業赤字になってしまうんですね。

どこに問題があるのか?

美容施術原価86.6億円の内訳が気になったので出してみました。

▶労務費 49億円

▶経費 34億円

▶美容材料 3.6億円

店舗人員1335名→1人あたり労務費367万円

店舗数123→1店舗あたりの人員10.8名

→1店あたりの経費2764万円

利益を出すには、「1店舗あたりの人員数」を減らすか、「1店舗当たりの経費」を抑える必要がありそうですね。

では出店戦略はどうなっているかというと、以下の通り。

東京と神奈川だけで売上の50%以上を作っているにも関わらず、出店は北は北海道、南は大分までと飛び飛び。

出店戦略のセオリーは売上の高い首都圏を中心としたドミナント方式ではないでしょうか。

そうすると1店舗あたりの経費や人員は抑えられるように思います。

まとめ

美容室の上場企業4社を調査してみましたが、アルテサロンは美容業界の課題を解決すべく、「独自のフランチャイズ型美容室」を展開して工夫しています。

その反面、田谷のような純粋な美容室は出店戦略を工夫して、業績を回復していく必要があるなと思いました。

実は、全く違う目的で調査を始めたのですが、4社の戦略は勉強になりました。

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