前回のブログに続き、マーケット規模の話です。
最近、自社のシェアを高めようといろいろ考えていて、
アパレル業界のマーケットについて調べるのが楽しくなってきたところです。
ファッションECの市場規模について掘り下げて調べてみました。
①アパレル・服飾雑貨(レディス、メンズ、子供・ベビー)
②鞄・袋物・革小物
③靴・履物
④宝飾・時計
⑤インテリア・生活雑貨・家具
の合計で「1.3兆円」
※矢野経済研究所のデータを使用。
ファッションEC市場というと上記全てだそうですが、
私達の「アパレル・服飾雑貨」に限定すると、市場規模は約「4,500億円」です。
さらに、販売チャネル毎にも分けました。
・カタログ通販43%
・総合モール(楽天、yahooなど)33.2%
・ファッションモール(ZOZO、マガシークなど)22.5%
・自社サイト1.3%
自社サイトの比率は、1%程しかないんですね。
「集客が難しいから」という理由があるのでしょうが、なんと少ない。
市場規模で言うと60億円です。
さらにメンズだけに絞ると、おそらく16億円くらいではないかと思います。
(レディース38億、メンズ16億、子供6億 )
この市場で26.1%のシェアを獲ろうと思うと、約4.2億円です。
自社サイトの市場って、確かに全体のたった1%しかない小さな市場です。
しかし、「鶏口牛後」って言う言葉がありますよね。
大きな市場の下位に埋もれるより、小さな市場の1位の方がよほどメリットがあるのです。
ここまで絞ると、安定的トップシェアと言われる「41.7%」も現実味を帯びてきます。
そして「自社サイト市場」は今後、必ず伸びてくるので、
今のうちからシェアを取っておく事が大事なのです。
先日のブログで「市場シェアを26.1%獲ることが大事」と書きましたが、
メンズEC市場全体で26.1%のシェアを獲ろうと思うと、約39億円の売り上げが必要だと書きました。
その時は、「ちょっとだけ時間がかかりそうだなぁ・・・」と思っていましたが、
26.1%が獲れそうな所まで掘り下げた目標にすると、俄然やる気が出てきますね。
大きな目標を達成しようとする時は、細かく細かく細かく目標を掘り下げてやるといいですね。
それとやっぱり、自分の業界で勝ちたいと思うなら、
マーケットの事を調べておいた方が良いでしょう。
ライバル皆が勝ちたいと思っている中で、
一時の運だけでは絶対にNo.1にはなれないと思うのです。
戦う市場の情報は集められるだけ集めて、戦略的に小さな勝利を積み重ねていくしかないですね。