こんなタイトルですが、喫茶店を出す予定はございません。と最初に書いておきます。
今から喫茶店を新しく出すってどうでしょうか?そして長く続ける一生の仕事に出来るでしょうか?
喫茶店てなんだか古臭いし、閉店してしまうところが多いイメージがあるのではないでしょうか。しかも今の時代、コンビニでもコーヒーが飲めますし、スターバックス、コメダ珈琲など競合店が沢山あるので、難しそうですよね。
しかし実際ちゃんと調べてみるとどうでしょうか?戦略を立てるってどういう事でしょうか?
なぜこんな話をするのかというと今度金沢で大学生向けに、「実際に起業するってどうなの?」という講演をしにいくからなんです。
喫茶店で起業して一生生活していけるかどうか?
答えは「上手くいく」です。
まずどんな喫茶店にするか決める必要がありますが、メニューはコーヒーだけで良いでしょう。むしろコーヒーだけにするのがコツです。
理由①コーヒー豆の賞味期限は長いので廃棄ロスも限りなく少ないのです。そして年老いたとしても提供できます。
理由②1杯600円のブレンドコーヒーの原価はいくらでしょうか?実は、なんとたったの30円です。1杯売れれば570円も利益が出るんですね。
どんな喫茶店にするか決まったら、次は数字でも考えてみましょう。
生活していくには50万円程は利益が必要でしょう。50万円の利益を出すには月に880杯売る必要があります。
1日に換算すると30杯。
朝8時~夜20時の10時間営業だとすると1時間あたり3人来れば良い計算です。
1時間に3人のお客さんが来る為に、駅前にある必要はありませんよね。
郊外のど田舎で構いません。できれば時間に余裕がある引退したお年寄りが多い地域が理想的ですね。ちゃんと接客すればきっとリピートしてくれますよ。
3人のお客さんを相手にするなら1人、もしくは夫婦で十分。つまり人件費はかからない。しかもメニューもコーヒーだけなので余計な費用がかからない。
こんな風にシンプルかつスリムな経営がコツです。
すごく簡単ですが、これが事業計画であり戦略です。
こんな戦略があればきっとかなり高い確率で喫茶店は上手くいくでしょう。同じように考えれば服屋さんだって出来るし、マッサージ屋さんだって出来るでしょう。
実は起業するってそんなに難しい事ではないんです。
そしてここからは、やっちゃいけない喫茶店の例です(あくまでも成功確率を低めるという意味で)
上手くいきだすと、やっぱり欲が出てきますよね。
そうなると次に考えるのは大抵、商品やメニューを増やす事です。喫茶店を例にすると、トーストやサラダ、ナポリタンやカレーあたりでしょうか。
お客さんが増えて売り上げや利益が増える気がするんですよね。
でもこれをやってしまうと失敗します。
メニューを増やしたが為に、仕込みや調理など作業が増えるので、アルバイトを雇う必要が出てきます。そして何よりもしっかりした接客が出来なくなるでしょう。
結果リピートが減る。ただでさえ限られた商圏ですから、それは絶対にNGなのです。
さらに器具を揃えないといけないし、食材のロスも出ます。銀行から借り入れもしないといけないかも・・・コーヒーだけならそんな必要は無いし粗利も高いのに。
結果、一生喫茶店は続けられなくなる、という訳です。
とはいえ、「起業したからには売り上げを増やしたい!」と思う人もいるでしょう。
こんな時、どうすればいいのでしょうか?
明日に続きます。