創業者がいなくなった後もなぜホンダは「強み」や「らしさ」が継続できるのか?

ホンダ

創業者がいなくなった後も、「らしさ」を失わず継続して成長していける理由とは?

「ビジョナリーカンパニー」でもいろんな企業の例を挙げながら、その理由について語られていますが、今回は「ホンダ」に焦点を絞った本を読みました。

ホンダが継続して成長していける理由を、組織や企業文化といった観点から調査した、すごく面白い本でした。

ホンダホンダらしさとワイガヤ

ホンダの「企業戦略」の作り方が、幹部の方からのヒアリングを基にまとめてあり、実際のエピソードも交えてあるので、とても分かりやすいです。

・事業戦略(誰に何を売るか)

・経営戦略(どう売るか、真似されない工夫)

・企業戦略(人間関係や人事制度):「理想の仕事を実現する事=会社の成長」となるような制度の構築。

私達も「企業戦略」の部分がまだまだ発展途上なので、すごく勉強になりました。

 

前半部分は、「ホンダの強み」や「ホンダらしさ」ってなんだ?という事を追及するところから始まります。

そもそもホンダは、「創業者の本田宗一郎氏が自分が作りたいモノを作り」、「副社長の藤澤武夫氏が採算が合うように調整する」、といった体制でヒット商品を生み出してきた企業です。

文章にすると簡単に見えますが、採算を考えず「自分が作りたいモノ」を作る立場と、採算が合うように調整する立場とでは真逆。

■強い商品を作るのにお金をかけたい→本田宗一郎 エンジニア いかに喜んでもらえるかを追及 プロダクトアウト

■お金をかけてもらったら困る→藤澤武夫 経営者 いかに沢山売れるかを追及 マーケットイン

まるで水と油のような、交わる事のない両者のバランスを上手い事とって商品を生み出すのが他所には無い「ホンダの強み」であり、「今までに無かった新しいものを生み出す」という本田宗一郎の目指した「ホンダらしさ」なのでしょう。

現にホンダは自動車業界の巨人であるトヨタやワーゲンと同じ土俵で戦わない。世にない新しい土俵を自分たちで考えて、そこで1番になるという戦略を採って成長を続けています。

 

ではこの強みを生み出せる理由とは何なのか?しかも創業者がいなくなった後でも継続出来ている理由は何なのでしょうか?

 

その理由の1つが、現在のホンダの「組織作り」にあります。

新しい車を開発する際にはいろんなチームを組み合わせて1つの組織にするらしいのですが、その組織が独特なのです。

なんと、お金や効率の事を考えず、ひたすら商品やお客様の事を考えるチームがあるそうです。(その代わり、権限もなしで、ビジョンがあるだけ。ビジョンへの共感で人を集める)

そしてもちろん同じ組織には、販売台数や効率、利益の事を考えるチームも同時に存在する。

これって面白いですよね。まるで本田宗一郎と藤澤武夫の関係のような組織作りを今でも意識しているんです。

 

理由の2つ目は「ワイガヤ」と呼ばれる特殊な会議にあります。

ワイガヤとは、年齢や職位にとらわれる事なく腹を割って議論する場であり、メンバー自身が意思決定に参加する事でモチベーションを高め、チームとしての方向性を決める会議だそうです。

社外で3日3晩の合宿を行い、「あんたはどう思うんだ?」「あんたはどうしたいんだ?」といったやり取りを納得いくまで行うそうです。

自分の意見を言わずに非難するのはいけないといったルールもあるようで、この「ワイガヤ」があるおかげで、相反する両者の意見がまとまり、フィット、オデッセイ、ステップワゴン等、今まで世になかった商品が生まれてきたというわけなのです。

フィット imgf0c26a2dzik7zj ステップワゴン

特にオデッセイの生まれた理由が面白くて、「家族の為にミニバンに乗る必要があるけど、ミニバンには乗りたくない」という人の声から生まれたんだそうです。「走り」も楽しいカッコ良いミニバンという事で大ヒットしました。カッコ良いから独身の若い子にも人気ですね。

 

ワイガヤ、非常に面白いですよね。年齢や職位にとらわれる事なく腹を割って議論すると言われても普通はなかなか出来ないですが、ホンダにはそういった企業文化が昔から根付いているという事でしょう。

この「企業文化」ってやつは、そう簡単にはマネできない、かなり強い「独自資源」なのです。

 

実はこの本は、私が大学時代にお世話になったゼミの、木野龍太郎先生が著者なのですが、生産現場の鋭い視点も入っており、製造業の方が読んでも面白い1冊だと思います。

ホンダホンダらしさとワイガヤ

「ホンダらしさ」、「ホンダの強み」が非常に分かりやすく書かれた1冊でとっても勉強になりました。

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