業界11位ユナイテッドアローズは中価格帯を中心としていくそうです

営業利益率が減少しているユナイテッドアローズ

ユナイテッドアローズの2017年3月期の売上は1,455億円、営業利益が94億円(6.5%)だったそうです。

ここ数年の推移を見ると売上増加だが営業利益は減少となっていて、収益性が落ちているようです。


資料参照:ユナイテッドアローズIRより

これからユナイテッドアローズがどのような戦略で業績を伸ばしていくのか?

私達も参考になる事が書いてあったので紹介したいと思います。

これからどこに力をいれようとしているのか?

ユナイテッドアローズには20以上のブランドがありますが、メインの「ユナイテッドアローズ」だけで全体売上の70%を占めています。

そしてさらにユナイテッドアローズは「高価格部門」と「中価格部門」に分かれます。

【高価格部門】ユナイテッドアローズ 売上700億

【中価格部門】グリーンレーベルリラクシング 売上300億

中心は上記2つのブランドですが、決算書によると今後は「中価格部門」に力を入れていくとありました。

ユナイテッドアローズの強みはお客様との信頼関係=「接客力」であり、中価格部門に戦力を回すのはどうなのでしょうか?

私なりに考えてみました。

ユナイテッドアローズとグリーンレーベルリラクシング

まずは両者をもう少し詳しく分析してみました。

UA 88店舗 売上700億

GL 69店舗 売上300億

「UA1店舗あたり売上約8億円」で「GL1店舗あたり売上4億円」ですから、客単価は半分くらい。

1店舗にかかる固定費は両者ともに大差ないと思うので、GLの収益性はUAよりも確実に低いと思います。

つまり中価格帯に力を入れるという事は、収益性がさらに落ちるという事なのです。

値下げすると売上げが伸びる気がするのでやりがちですが、本当によく考えてやらないと収益は確実に落ちます。

確かに、「高級=良い」という価値観の時代ではないので「安さ」は分かりやすい方向転換ですが、収益性を上げる事を考えるならば「GLの店舗も人員も増やさずに売り上げを伸ばしていく何か」が必要です。

決算書には具体的な施策までは書かれていませんでした。

実店舗とECについて

「EC売上は前年比23.6%増」、「実店舗売上はー2.2%減」でしたのでECに力を入れていくのは間違いないでしょう。

EC売上 233億円

実店舗売上 1,222億円

となり売上高に占めるEC化率は16%になったそうです。アパレルではネット化率が10%と言われていますのでユナイテッドアローズはEC化率が高い方だと思います。

※以下は決算書からの抜粋

今後もECは拡大を見込んでいるが、それによって店舗の役割が終るとは考えていない。ECと店舗ではお客様のニーズが異なるため、双方の両立が不可欠である。

今後も「築き上げてきた信頼感」という強みをベースに、各種施策を実行することで、ECと実店舗の双方向からお客様満足を追求する。

一方、ECについては、まだ実店舗のサービスレベルに は追いついていないと考えているため、ECへの取り組みを今後も強化していく。

ユナイテッドアローズの強みである【お客様との信頼関係=接客力】を今後ECに落とし込んでいけるかが、課題である収益性の改善に繋がっていきそうです。

ここまでを考えると、もしかするとECは「グリーンレーベルリラクシング」をメインに据えて伸ばしていく戦略なのかも知れませんね。

最後に

「中価格帯」に力を入れるのは「高価格帯」が伸び悩んでいるからだと思いますが、その理由は「UAで買う理由」が薄れているのだと思います。

そう考えると「強みである接客をさらに深掘りして、メインであるUAに集中し業績を伸ばす」という戦略もあり得るのではないでしょうか。

「UAで買う理由を作ること」が最強の差別化になるのですが、考えるのはとても難しく時間がかかります。

その上で「中価格帯」の強化を選択したのかもしれません。

同じ業界なので非常に勉強になりました。

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