「選択と集中」の成功例だったシャープ。なぜ業績は悪くなった?前編

 

バブル期に多角化経営を進めていた企業は沢山ありますが、バブルの終わりと共に自社の得意分野に経営資源を集中する「選択と集中」という戦略を取る企業が増えだしました。

シャープも「選択と集中」をおこなった企業の1つで、「液晶のシャープ」と言われるくらい成功を収めます。

 

しかし2012年と2013年は営業利益で赤字に転落。

近年も業績が悪化しており、今年に入って台湾のEMS(電子機器受託製造)であるホンハイに買収されてしまいました。

 

シャープといえばパナソニック、ソニーと並ぶ、日本の大企業です。

そんな企業が、なぜ買収される事になってしまったのか?

 

このblogでも何度も書いている「集中」をしたのに何がいけなかったのか?

勉強になる事が多いのでまとめてみます。

 

 

21世紀になったばかりの2001年頃、液晶テレビの価格はブラウン管テレビの5倍もしたそうで、市場にはほとんど浸透していませんでした。

当時私は高校生でしたが、液晶テレビを見た事なんてなかったように思います。

 

そんな時代にシャープは「ブラウン管テレビを全て液晶テレビに置き換える」という目標のもと、液晶テレビ事業に経営資源を集中します。

 

そうして生まれたのが、有名な亀山工場のAQUOSで、シャープの代名詞となるくらい大ヒットしました。

亀山工場では、「液晶パネルの生産とテレビへの組み立てを一貫体制で行う」というのが特徴で、今までの価格よりも安く抑える事が出来たのです。

また液晶パネルの開発・生産も自社で行っているのでマネされない。

 

シャープの「選択と集中」は大成功。

世間でもそんな評価だったように思います。

 

当時の業績を調べてみました。

2000年~2008年は素晴らしい業績です。

 

表

 

しかし2009年あたりから、業績に陰りが見えてきます。

原因は、価格戦略で攻め込んできた企業が多数あったからです。

 

その一例がイオンで、2009年に32インチ液晶テレビは当時12万円程度だった中で、5万円以下という価格で売りだしてきました。

この時期、サムスンやレノボ等の海外勢も低価格液晶テレビに参入してきました。

 

「価格戦略」に対してシャープがとったのは「他にない戦略」でした。

大型で高品質の高価格帯商品に絞り込んだのです。

 

しかしこの戦略が上手くいかなかったのは、2009年以降の業績を見れば分かると思います。

 

なぜシャープの「他にない」に集中した戦略は上手くいかなかったのでしょうか?

続きはまた明日書こうと思います。

後編はこちら

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