ヤマト運輸がなぜ運賃を値上げするのか?現状を調べてみました

ヤマト運輸の運賃値上げがニュースになっています。

このニュースを受けて「ウチの運賃も値上がりするんじゃないか?」と思っている通販会社さんもあるのではないでしょうか?

しかし、今回値上げを検討していると言っているのは宅急便の中でも「個人向け」の部分です。

 

今、個人で荷物を送ろうとした場合、60サイズなら金額は864円(税込)です。

ヤマトは「9月末までに値上げを実施する方針で、値上げ幅は今後検討する。」としていますが100円くらいの値上がりになると思います。

それプラス、現場の大きな負担となっている再配達についても、有料化を検討しているというのが今回報道された内容です。

 

これを聞いて「なんだ企業には関係ないなら安心だな」と思うのはまだ早いと思います。

私は企業向けの運賃も値上げしてくると予想しています。

ここからはその理由を解説したいと思います。

 

その為にはまず、ヤマト運輸の過去の業績推移を知っておく必要があります。

(デリバリー部門とノンデリバリー部門がありますが、以下の数字はデリバリー部門のみの数字)

グラフを見ると売上は右肩上がりに伸びています。

しかし営業利益も合わせて見てみると「忙しくなったけど、利益は減った」という状態になっています。

 

当然、それはマズいと思ったヤマト運輸は2015年にEC事業者等の大口顧客の運賃を値上げしています。

その結果、2015年には利益が少し回復。

このまま値上げ効果で利益率も回復していくかな?と思われていたのですが、2016年になって、また利益率はダウン。

何でだろうと思い、2016年の平均運賃を調べてみると2015年比で2.9%値下がりしていました。

 

更に直近2017年度の業績を調べてみました。(まだ決算資料が出てなかったので数字は9か月分)

そうすると、営業利益が前年比で-41億円となっていました。

しかし宅急便の個数は前年比104%で増えています。

 

「忙しくなったけど、利益は減った」状態がさらに加速しているのです。

この状態を受けての、今回の値上げ報道という流れなのです。

 

しかし、個人向けの宅急便値上げだけでは、業績にそんなに影響がないと思います。

なぜならば、個人向けの宅急便は全体の1割程度で、残りの9割はネット通販などの大口顧客だからです。

超大口顧客のamazonとは運賃交渉に入ったみたいですが、その他の通販会社にも、きっと今に値上げ要請が来ると思っています。

 

これを受けて、佐川と日本郵便はどう出てくるのか?

直近の業績から予想してみたいと思います。

次回は佐川運輸編をお送りいたします。

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