Nintendo Switchが人気ですが、今日は任天堂の「失敗」と「強み」の話をします。

2000年以降の任天堂は山あり谷ありだった

今年の3月に満を持して販売されたNintendo Switchが大人気ですね。半年経った現在も供給がまったく追いつかず、”予約の予約”をしないと手に入らないそうですよ。7月までの販売台数は全世界で470万台で、任天堂としては久しぶりの大ヒット商品となりました。

”久しぶり”というのも、実はそれまでの任天堂の業績は不調だったのです。

Nintendoの業績推移

 

2006年から業績が急激に伸びていますが、累計販売台数 1億152万台の大ヒットとなった「Wii」が販売された年です。

当時は「今までにない新しいコンセプトのゲーム機」としてブームになってましたね。2008年発売の「Nintendo DSi」と合わせて任天堂の黄金時代の立役者となりました。

しかしながら、2010年から業績に陰りが見え始め、2011年~2013年は赤字転落となっています。

Nintendoの業績が悪化した原因とは

最も大きな原因は「スマホ」です。2007年にiPhoneが発売されてから、ゲーム市場はスマホに奪われ続けているのです。まさに代替品の脅威にさらされた訳ですね。

そこで任天堂は2011年に「3DS」、2012年に「Wii U」を発売しますが販売が伸びませんでした。

当時のニュースを思い出してみると「DSのような携帯ゲーム機に3D機能なんか必要ない。それなのに値上げなんて。」という声が多かったように思います。

また、Wii Uは「従来の据え置きゲームとしても遊べるし、携帯ゲーム機としても遊べる」という新しいコンセプトのゲームでしたが売れませんでした。



画像参照:任天堂HPより

では、Wii Uはなぜ売れなかったのでしょうか?

Wii UとNintendo Switchの違いとは

ここでNintendo Switchの特徴をみてみると、


画像参照:任天堂HPより

これ、Wii Uと同じですよね。

実際、任天堂の社内では「Nintendo Switchiは絶対に失敗する」という意見もあったそうですが、それにも関わらず大ヒットとなった理由は「ハード」ではなく「ソフト」にあります。

Wii U以前だと、任天堂のゲーム機向けにゲームを出したいならば、厳しい契約を交わし、任天堂の基準で品質が担保されなければならないなど、ゲームメーカーにとってはハードルが高かったようです。

しかし今回は開発段階からNintendo Switchのハード情報を開示し、外部のゲームメーカーも開発がやりやすいような環境を整えたそうです。(その証拠に、発売半年で早くも100本を超えるタイトルが揃っている)

さらに、スマホ向けゲームを作ろうとしていた企業から、Nintendo Switch向けに切り替えたいという要望も増えてきているそうで、スマホに変わる新しいゲーム市場を生み出したのです。

ユーザー目線で考えてみると「結局ゲームソフトに魅力的なものが揃っていないと、いくらハードが魅力的でも買わない」となってしまう訳で、先日書いたセガサターンが売れずにプレステが売れた理由と同じですね。

ゲーム機の戦略。なぜセガサターンは売れなかったのか?

2017.08.29

任天堂の強みとは

「新しい価値観」を提案したとしても「ユーザーの求めているもの」とズレていたら、ただの自己満足になってしまいます。Wii Uの失敗を教訓にしたからこそ、Nintendo Switchはヒットしたのだと思います。

任天堂の強みとは「ユーザーからは出てこない新しい価値の提案」と「ユーザーの求めているもの」のバランスをとる事が出来るの事なのではないでしょうか。

これ、かなり難しいんですよね。

株式会社ドラフト採用情報
成長を続ける「メディア型ECサービス」を一緒に作りませんか?

株式会社ドラフトは男女比が5:5。平均年齢も若く働きやすい会社です。