「ユーグレナ」って聞き慣れない言葉ですが、
日本語で「ミドリムシ」の事です。
そこら辺の池や田んぼにいる、理科で習ったアレですね。
何でこんな話をするのかというと、
実は日本にミドリムシを商品として売っているベンチャー企業があるんです。
今日はその株式会社ユーグレナの事を書きたいと思います。
そもそも「何でミドリムシ?」ということなんですが、
ミドリムシって動物の性質と、植物の性質を同時に持つ、唯一の存在なんだそうです。
そこにどんなメリットがあるのかというと、
光合成で植物性の栄養素を作り出し、同時に動き回るので動物性の栄養素も作り出せるので、
人間に必要な59種類の栄養素を単体で持っているそうです。
まさに栄養の塊であり、サプリを作れば素晴らしいモノが出来上がるんですね。
こんなに素晴らしいミドリムシですが、
実は20年以上前から研究者の間では知られていたそうです。
ではなぜ誰も製品化しなかったのかというと、
量産が出来なかったからなんですが、
株式会社ユーグレナは2005年に量産を実現化させたのです。
そこから商品化し、直販やOEMを行っています。
今ではネット通販でも買えますし、なんと楽天にも出店しています。
最初にユーグレナの事を知ったのは、ニュースサイトで社長さんのインタビュー記事を読んでからでした。
「最初は失敗する確率が99%でも、99%に99%を掛け算すれば、次は失敗する確率が98%になるように、何度も失敗を続けていけば、いずれ失敗する確率は1%以下になる。」
という記事を読んで、いい事言うな~と興味を持ったのがキッカケでした。
こういうバイオ系のベンチャー企業ってなかなか利益が出そうにありませんが、
会社四季報によると、少なくとも2011年からは黒字です。
15年9月には売上59億円で4.7億円もの営業利益を出しているんですね。
16年度は売上110億円、営業利益6億円を見込んでいるそうです。
またミドリムシは二酸化炭素を吸収して、燃料にもなるそうで
18年度にバイオジェット燃料の実験をするプラントを始動させるそうです。
「他にない」ミドリムシ培養技術と、ミドリムシへの「集中」が素晴らしい。
こういった細かい微生物の分野って日本が得意とする分野で、世界を相手に戦えそうですね。
「ミドリムシが地球を救う」の理念通り、夢があります。
そこで私は、株式会社ユーグレナの株を買う事にしました。
普段、株の売買はやらないんですが、この会社は!という時は買います。
今までに3回ありました。
7年前にGoogleはすごいけど、自分では太刀打ち出来ない。
悔しいから、せめて株だけは買おうというのが始まりで、
去年はゲンキーさんの株を買いました。
藤永社長が好きなのと、もちろん戦略も素晴らしいと思ったからです。
それに続く「ユーグレナ」
なんだか応援したくなったんです。
最初は99%の失敗率だけど、繰り返せば失敗率は1%を切る。
私達も「オシャレを教える」という実態がなさそうな事をやっていますが、間違いなく、去年より失敗する確率は減ったと言えます。