ユニクロの(+J)戦略とは?なぜ1度失敗したのに再挑戦するのか

ユニクロには(+J)というラインがあるのを知っていますか?

+Jとは?

2009年10月~ユニクロとデザイナーのジル・サンダー氏とが、デザイン監修の契約を結ぶ事で生まれたラインです。

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ローコスト・ベーシックカジュアル100%の「ユニクロ」とは異なり、ファッション性の高いアイテムを多く展開していました。値段も通常のユニクロと比べると高いです。

高級ブランドであるジルサンダーのデザインと、ユニクロの製造ラインがコラボする事で、品質もデザインも良い服が安く買えるなんて(+J)最強!という前評判で、販売を開始すると店舗には長蛇の列が出来るほどの人気となりました。

 

・・・ところが(+J)ラインは開始から2年後の2011年9月に終了しています。

 

なぜでしょうか?

答えはユニクロの強みの中にある

ユニクロの強みとは生地から企画し、大量ロット生産による、高品質低価格です。
それを実現可能としているのが老若男女、幅広いターゲットへ向けたベーシックカジュアルを、年間でたった1,000品展開にまで絞むことが出来る企画力と在庫管理力なのです。

 

一方で(+J)の生産は通常とは違う高級な素材を使い大量生産はしないので、ユニクロの強みは活かせません。縫製ライン共有のメリットは活かせるかも知れませんが、アパレルの原価って実はほとんどが材料費なんですよ。つまり通常のラインとは違う管理が必要になってしまい、戦力が分断されてしまうのです。

 

次に売り場です。ローコスト・ベーシックカジュアル100%のユニクロで一緒に販売しても、上手く(+j)の価値を伝えることが出来なかったのではないでしょうか。
ディスプレイや接客を変える必要があったのでしょう。今までのユニクロと違う客層を取り込み、客単価を上げるという目論見は上手くいきませんでした。
同じブランドで価格帯を2つ持つのは上手くいかないのです。

 

以上が(+J)が2年間で終了してしまった理由なのではないかと考えています。

 

(+J)は2014年の秋に復活した

そんなわけですが、なんと去年の秋にファンの熱い声を受けて(+J)は復活しました。

え?? って思いますよね。
実は・・・前回とは、少し戦略を変えてきました。

前回人気だったシャツなどのベーシックアイテムを中心に「THE BEST OF +J」として展開していくそうです。

相変わらず通常のユニクロよりは価格帯は上ですが、商品を絞り込んできたわけです。

絞り込みによってユニクロの強みが活かせるかどうかは、今の段階では分かりませんが個人的には(+j)の復活は嬉しかったです。

もし再び失敗したとするならば、絞り込みが足りなかったという結論に至るのではないでしょうか。

 

ちなみにこれが(+j)のシャツです。
+Jのシャツ

通常のユニクロのシャツが2,980円なのに対して3,980円と1,000円割高です。
皆さんは(+J)どう思いますか?

 

そういえば今日、弊社の自社ファクトリー生産管理担当がユニクロの2,980円のシャツと(+J)のシャツはどう違うのか分析していました。

洋服好きの方は読んでみると面白いですよ。

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